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講師のつぶやき 第82回 「特色入試について」 細田 亨
◆令和7年度入試(現中3生が受ける入試)において、昨年度から発表されていた「推薦入試」に代わって「特色入試」が新たに導入されます。
◆右のQRコードを読み取ると、愛媛県教育委員会のホームページにある「A特色入学者選抜の導入について」と「B令和7年度県立高等学校入学者選抜特色入学者選抜各校の出願資格及び検査項目等について」を見ることができます。その内容を元に書いてみたいと思います。
◆愛媛県教育委員会は、来年の県立高校の入試から「推薦入試」を廃止し、学校長の推薦を必要なしに生徒みずからが学習意欲や文化・スポーツ活動の取り組みをアピールし、出願できる「特色入試」を導入することにしています。(Aの内容)
◆特色入試では、それぞれの高校が独自に出願資格や試験を設けることになっていて、県教育委員会は、高校ごとの情報を周知するため県のホームページに掲載しています。
ホームページには、学校や学科ごとに入学時に求める生徒像や募集人員、出願資格のほか、面接や作文など試験の内容が示されています。(Bの内容)
◆受験生は学校ごとの特色を比較して志望校1つを選んだ上でこれまでの取り組みや努力したことについての「自己アピール書」や、中学校が作成した「調査書」などを提出することで出願できます。特色入試の出願は今のところ来年1月中旬から始まり、2月上旬に合格内定者に通知されることになっています。
◆気を付ける点に関しては、例えば今治西高校だと中1から中3までの5教科の評定平均が4.5以上(9教科では4.0以上)や英検や漢検いずれかで2級以上を取得していることなど、出願するには一定以上の資格が求められることや、一般入学者選抜ではできる志願変更が、特色入試ではできないことなどが挙げられます。いろいろと変更点があるようです。
◆少子化の影響もあり、各学校も優秀な生徒獲得のため、学習意欲や文化・スポーツ活動の取り組みをより重視するといった路線を打ち出してきました。もし特色入試を受けようと考えるなら、各学校の選考基準を満たすべく今のうちからしっかりと事前準備をし、主体性をもって考え行動することが大事になってきます。特に内申点重視の学校は早いうちからの準備が急務です。そういった行動は特色入試に役立つだけでなく、その後の入試や高校に入ってからの勉強の仕方にも生きてきます。高校に入っての勉強は、中学とは比較にならないくらい大変です。それをこなせる「勉強の基礎体力」を今のうちに身に付けましょう。